働くお母さんが走るブログ

運動経験ゼロの経産婦が静岡マラソン2015で悲願のサブ4を達成(3時間46分1秒)。柴又100を完走してウルトラの母になりました(12時間1分35秒)。走っても痩せないのは仕様です(15年3月10日「働くお母さんがサブ4を目指して走るブログ」を改題)

【その4】1.9kmの坂ダッシュと星乃珈琲のモーニング~サブ4ソツケンレポ

(前回まで→【その3】最後の追い込みがペーサー付きBUの神髄!~サブ4ソツケンレポ - 働くお母さんが走るブログ

 

 

片道900mの坂ダッシュ。これを1往復1セットとして1回に5セット。

ニッキーさんはそう話しながらスマホの画面をこちらに向けた。

 

朝9時を過ぎたばかり。新横浜の星乃珈琲は、半分ほど座席が埋まっていた。

 

ニッキーさんは当初、「走って帰る」と言っていた。当日の流れでアフターに誘うことができない。事前に「お茶でも」と声をかけた。ブログを読み込んで、ニッキーさんがお酒を飲まない甘党だということは調べ上げていた。ストーカー気質は否定できない。

 

星乃珈琲に入り、私は「甘いものお好きですよね?」と改めて確認した。お茶と言いつつ食べる気は満々だった。吐き気はソツケンに合格した瞬間になくなっていた。そういうものである。

 

坂ダッシュの話に戻る。

ニッキーさんが示したガーミンのデータを見る。坂、とは上り坂だけではなかった。ひらがなの「へ」を左右反転させたようなアップとダウン。それを往復している高低図がそこにはあった。

 

これは坂ダッシュではなく軽い「峠越え」ではないのかと思ったが、黙っていた。峠越えの往復なので、1セットにピークがふたつある。マクドナルドのロゴマークをゆるやかにした感じである。えぐい。想像するだけで息が詰まった。

 

坂の話をするニッキーさんは、とにかく楽しそうだった。坂への愛が全身からあふれていると言っても過言ではない。

 

片道900m、とニッキーさんは言ったが、画面をみると5セットすべてのデータに「1.9km」と表示があった。正確には片道950mである。

私だったら絶対に「片道1kmある」と盛って話すな、と思った。

 5セットのうち、3セット目に一番負荷をかけるという。確かに3セット目が一番速い。ほかの4セットはすべてほぼ同じタイムで、最後の1本まで、ペースは落ちていなかった。

 

あの、と、私はふと思いついた疑問を、うつむきがちに口にした。目が合わせられない。人見知りである。

「レストは、どれくらいなんですか」

 

「1分半です」とニッキーさんは答えた。

 

「1分半ですか」

「はい」

「短く、ありませんか」

たった1分半。カップ麺もできない。

 

「時間を決めないとキツくて行きたくなくなるので。呼吸がおさまるまでが1分で、30秒はおまけみたいなものです」

 

スマホには坂ダッシュ5本の直後に、21kmジョギングしたという練習記録が残っていた。

 

 

スピード練習の相談をしていた。

 

ぐんまの先、1月のハーフと3月のフルを考えた時、キロ5で息を切らしているようではお話にならない。

ぐんまが終わったら急ピッチで、しかしケガのリスクを減らしつつ、スピードの底上げを図りたかった。

 

坂ですよ!  と、ニッキーさんは弾むような声で言ったのだ。

坂を走ることで、心肺だけでなく、強い脚も作れると。

 

 ニッキーさんは、自分は足がつりやすいのだと話してくれた。つると、足が痛くて走れないだけで、体は元気なままゴールする。やりきった感じがないと。柴又100Kでもサブ10を目指していたが、70km過ぎに足をつった。これまで漢方もマグオンも試したが劇的な効果はなかったという。

 

「足がつるの、体質も、ありますもんね」

 

人の目をまともに見られないので、視線を彷徨わせながら私が言うと、ニッキーさんは、そうではない、と断言した。

 

つるのは脚が弱いからだ。フルでつらない強い脚を作るのが今季の目標であると。

 

強い脚。

フルPB3時間6分、ウルトラマラソンサブ11、急坂を上りも下りもダッシュできる脚。それを「弱い」と捉えてストイックに、かつ明るくトレーニングに向き合うのが、ニッキーさんの凄まじさだなと思った。

 

 

なのに…ニッキーさん…猫ブログの人なんだよな…。

(改めて→圭太とノエル セカンドシーズン:So-netブログ

 

 

ニッキーさんは、今季のサブスリーを目指している。坂ダッシュで手応えを感じているようだ。マラソンを走り始めて、今季でまだ3シーズン目である。

 

マラソン4シーズン目の私は、ニッキーさんよりも早くモーニングをたいらげ、空になった皿を見つめながら、(BU成功したし、スフレパンケーキ2段重ね行っても良かったんじゃないか)と考えていた。

 

この差が、走力差であり、体重差であった。

 神ペーサーは、ソツケンだけでなく、大切なことを教えてくれた…。

 

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あと、ごちそうしてくれた…!!

 

早朝に呼びつけられ、ペーサーをさせられ、ペースに文句をつけられ、モーニング代まで出すハメになる。罰ゲームである。すみません…。

 

 

横浜線のホームで別れる時、ニッキーさんは相変わらずのくしゃくしゃの笑顔で、「また走りましょう!」と電車に乗り込んで行った。私は「ヘヘッ、ドーモ…」と挙動不審に頭を下げた。

 

このペースではたいした練習にならないだろうに、ペーサーを引き受けてくれて、苦しくなったらぴったりついて引っ張ってくれて、最後はぐんと上げてくれて、もうニッキーさんのお住まいのエリアには足を向けて寝られないと思った。感謝しかない。男気のある紳士。ありがとうございます。ニッキーさんを胴上げする案件である。

 

私にできる恩返しは、レースで結果を出すこと。

 

(あと次回があれば私がパンケーキ代払います! 2段重ねで…!)

 

 

横浜線を見送りながら、

(ニッキーさん、最後のラップ、4分30秒台を狙ってたんじゃないかな)

と、ちょっと反省した。

苦しかった。吐きそうと思った。けど、直後にモーニングを食べる元気はある。

「リミッターを外す」というレベルまで踏ん張れなかった…。

(いや、でもビルドアップのラスト1kmで10秒もあげるの、かなりえげつないよね!)

 

 

アフターが終わったのは午前10時半。祝日はまだ、始まったばかりだ。

 

 

新横浜公園、早朝ペーサー付きビルドアップ。

何もかも最高すぎた。

ブログやってて良かった。

そしてこれからも頑張ろう。

ブログを。

(スピード練習も)

(ペーサーさま頼りで)

 

 

(家に帰って洗濯して家族のお昼ご飯にパスタを茹でて、私も普通に一人前食べました)

 

 

くろいわのスピード練習は続く…。

(あとダイエットも…)

 

 

サブ4ソツケンレポ、おわり。

 

 

 改めてニッキーさん、ありがとうございました!

 

 

 

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