働くお母さんが走るブログ

運動経験ゼロの経産婦が静岡マラソン2015で悲願のサブ4を達成(3時間46分1秒)。柴又100を完走してウルトラの母になりました(12時間1分35秒)。走っても痩せないのは仕様です(15年3月10日「働くお母さんがサブ4を目指して走るブログ」を改題)

ねーえ? (一部の)男性ランナーってどうして失速するの~♡(男性は「勝負師」らしいです)

※喧嘩を売っているつもりはありません。

 

少し前、弊社の営業くんが3本目のフルマラソンを走りました。

 
営業くん「ギリギリ3時間15分切った!」
私「すごいねー!」
営「30kmまで4分15分ペースで頑張ったんだけど、その後大失速しちゃってさ〜」
私「え?」
営「え?」
私「415ってサブスリーペースでしょ」
営「うん」
私「え? 営業くんってハーフのPB90分ちょい(415ペース)じゃなかった?」
営「うん」
私「え? 事前に415で30km走とかしたの?」
営「え? してない」
私「え? 何でハーフのPBで突っ込んだの?」
営「調子良くてさあ、体も動くし、行けるかなあと思って…辛かったあ」
私「当たり前じゃん……」

 

せっかくの機会なので、ずーっと疑問だった事を聞いてみました。

 

 私「ねえねえ、レースでよく見るんだけど、できもしないペースで突っ込む男性ランナーって何なの?」

営「え?」
私「男性ランナーってさ、フルマラソンの10kmくらいでゼェハァしてる人いるでしょ? でも10kmでゼェハァしててフルを完走できるわけないじゃん?」
営「あ、うん……」
私「そういう男性ランナーに限って女性ランナーに抜かれるとムキになって食らいついてきたりするじゃん? でもオーバーペースだからすぐズルズル落ちるじゃん? あれなに?」
営「………」

 

イジワル言ってるつもりはないの!
純粋な疑問なの!
 
 
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ほんとだよぉ♡
 
 
失速の原因って、いろいろあると思うんですよ。
 
(1)失速以前にそもそもフルマラソンを完走できる脚がない→わかる
(2)体調不良だけど強行出場してやっぱり体調悪化→わかる
(3)内臓の不調や故障などの予期せぬトラブル→わかる
(4)想定ペースで走り出したら調子が良さそうだからプラン変更して序盤(10kmくらい)からペースアップしたけどやっぱり無理で撃沈→わかる
 
(4)までは、わかる(状況として理解できる)。
 
でも、
 
(5)頭からハーフのPBで突っ込む→わからない
 
さっぱり分からない…。
 
 
上記のようなことをTwitterでつぶやいたら、男性ランナーから続々と営業くんを擁護する声が。
 
「(ハーフのPBで突っ込むなんて)そいつは漢(オトコ)だ!」
「その先の、向こう側にある景色がどうしても見たかったんだろう」
「男のロマン」
 
私はあしたのジョーが好きで、出産直前の陣痛室に持ち込んで「金竜飛のチョムチョムに比べればこんな痛み…!」ってひとり盛り上がりすぎて超安産だったくらい大好きなんですけど、この時ばかりは、ジョーをあきらめる瞬間の、夜の埠頭を立ち去る紀ちゃんの心境が、よく分かりました。
 
 
わたし…ついていけそうにない…。
 
 
私のような素人が疑問に思うようなことは、たいてい「ジョグノート」の連載で鍋倉賢治筑波大学教授が書いていて、やはり失速の男女差に関する記事もありました。

 

こちら→失速の男女差 データから考えるペース配分

 
詳しくは上記リンクから記事を読んでいただきたいのですが、かいつまんで説明します。
 
上記コラムでのペース配分評価は、前半ハーフに比べて後半ハーフの記録低下が10%までは「維持」、30%以上の場合「失速」です。
 
「女性は男性と同じトレーニングをしても運動パフォーマンスや最大酸素摂取量が約12%低い」という研究があるらしく、ここでは女性には男性のタイムに12%加えて男女の相対的なレベルを統一し、男性は「3時間以内」から30分毎に「5時間以上」まで、女性は「3時間22分以内」から約30分毎に「5時間36分以上」までの6グループに分け比較しています。
 
「女性には男性のタイムに12%加えて」「相対的なレベルを統一」。
「女性には男性のタイムに12%加えて」「相対的なレベルを統一」。
「女性には男性のタイムに12%加えて」「相対的なレベルを統一」。
 
(大切なことなので3回言いました)
(サブ3.5を目指している男子ならば、サブ4を目指している女子が相対的な同レベルです)
 
 
ええっと、戻ります。
 
コラムの後編にグループ別の表がありますが、私が終盤追い抜くくらいのタイムの男性ランナーの失速率を見てみましょう。
 
(A)前半に対する後半の速度低下の平均(%)
(B)ペースを維持した人の割合(%)
(C)失速した人の割合(%)
 
       (A)/(B)/(C) 
3時間30分~4時間 10.3 / 55.8 / 4.6
4時間~4時間30分    15  / 38.1  / 10.9
4時間30分~5時間    18.6 / 29.9 / 19.4
 
サブ4男性でもペースを「維持(後半ハーフタイム低下10%以内)」できていないランナーが4割以上いるわけですから、なるほど、イーブンでサブ4達成できれば「レース後半抜きっぱなし!」にもなるわけです。
(ちなみにサブスリー男子だと(A)5.6%、(B)80.9%、(C)0.9%でした。数字だけでかっこいい…)。

 

コラムによると、
30%以上ペースダウンして「失速した」と判定された人の割合は6つのグループすべてで女性は男性の3分の1程度
年齢やマラソン経験の影響を除いたより詳細な比較によっても、女性の方が男性より「失速しない」という結果
だ、そうです。
 
私「後半失速すると終盤抜かれまくるでしょ?」
営「すっごい抜かれた!」
私「くやしくない? 楽しくないでしょ?」

営「くやしいけど…もともと3時間15分狙ってたんだよ、結果は合ってるの」

私「じゃあ少なくともハーフまでは3時間15分のペースで走ればいいんじゃないの? そこから上げるのはダメなの?」
営「後半落ちるから…」
私「それは415で突っ込んだから落ちたんじゃないの???」
 
???
 
 鍋倉教授のコラムには男性の失速の原因としてグリコーゲンの枯渇などが上げられていましたが、さらに、
 
男性は「競技志向」が強い
とも。
タイムを狙って突っ込んだ結果失速する、と。
なるほど。
 
私はマラソンにおいて、「実現可能な範囲の目標を立て」「それに向かって練習を積み上げ」「本番前にテストして(30km走)」「本番でトレースし」「成功させる」という一連の流れが好きなので、そもそもハーフPBで突っ込むタイプの男性ランナーとは、求めるものが違うのだな…。
 
…………。
 
でも、私も一生に一度くらい、ハーフのPBでフルを突っ込むような大博打を…
 
 
 
いや、やっぱり、いいです。
 
 
(マラソンは、奥が深い…)
 
※この記事は優劣について書いたものではなく、ペース変化や意識について性差があるらしいよ、という内容です。前半型の走りが悪いとも思っておりません。「前半型のフルマラソンつらそう」とは思っております。
 
 

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