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働くお母さんが走るブログ

運動経験ゼロの経産婦が静岡マラソン2015で悲願のサブ4を達成(3時間46分1秒)。柴又100を完走してウルトラの母になりました(12時間1分35秒)。走っても痩せないのは仕様です(15年3月10日「働くお母さんがサブ4を目指して走るブログ」を改題)

【その7】私設エイドとスペシャルバッグ〜柴又100K完走記

ウルトラマラソンへの道 参加レース
 
70km通過は15時22分。
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この頃から、フィニッシュタイムを意識し始めていました。
 
(12時間、切れたら切りたい…)
 
Hブロックの私は、7時21分に柴又を出発しました。19時21分までに帰ればちょうど12時間。
残り30kmを4時間で走れば良い計算です。
ここからキロ7分で走るとして、まだ30分の貯金がある。行けるんじゃないか。
 

ポーチに食べ物がなくなって、ハンガーノック(低血糖?)に怯えながらビクビク走る私を支えてくれたのは、沿道の私設エイドでした。

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パンに氷。
氷は首の手ぬぐいに巻いて首を冷やしました。
 
前半は公式のエイドで手をつけなかったコーラも、私設エイドのいろんな方から頂きました。糖分とカフェインが体に染み込んでいきます。なんの誇張もなく、これまでの人生で飲んだコーラの中で一番美味しかったです。本当にありがとうございます。
 
70kmを過ぎた辺りから、痰の絡んだ咳が出てくるようになりました。激しい運動した後に出るような、アレ。
何だろう…。
それでも脚はしっかり動いていました。
 
(走ってた気がするのに、ランナーズアップデートでこの区間のラップが落ちてるのはどうしてだろう、と、GPSウォッチと照らし合わせてみたら、やっぱり走っていたので、エイドの滞在時間が増えていたようです)
 
71.3km、アミノバイタルエイド。
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アミノバイタル様、何とかお願いします!
(あ、悲願のチョコパンも食べました)
 
76.8km、第9給水所でパンをひとつ口に入れ、受け取ったのは念願のスペシャルバッグ!
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中身。
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土手に座り込んで、パンを噛みながら、まず取り出したのは手紙2通でした。
先に開けたのは夫の手紙。そういえば夫から手紙もらうなんて初めてかも。
泣けること書いてたらどうしよう。
 
シールを剥がし、便箋を開きます。
 
『がんばれママ! 日本の夜明けは近い!(扇のイラスト)』
 
…………????
 
娘からの手紙には、私の似顔絵と、四本足の動物のイラスト(ネコ?)が描いてありました。かわいい…和む…。
 
ペットボトルのキャップを開けて、クッキーを食べていたら、すぐ近くに腰掛けていたおじいさんが「疲れたねー!」と声をかけてくれました。
 
おじいさんは昨年このエイドでリタイアしたそうです。
「ここに着いてもうダメだと思ってリタイアしちゃったんだけど、休んでたらまだ進めたかもなー」と振り返っていました。あと「ソルマックは本当に効く!!」と4回くらいおっしゃってました。ドロップバッグとスペシャルバッグの両方に入れたらしいです。
「今年は、まあ、行けそうだな」
ここまで来て笑顔。ウルトラランナーは本当に強い。
 
クッキーを食べ終わったら、カフェイン100mg入りのジェルを飲み込んで、手紙、折り紙、ようかん、バーをポーチに詰め込みます。
ペットボトルに残っている水を脚にかけ、腕にかけて、空っぽにしました。スペシャルバッグはゴミ箱に。
(希望者は着払いで返却してくれるそうです)
 
あと23km。
 
この頃になると、6分台後半で走っているのに、何だか息苦しい気がしていました。
 
GPSウォッチの記録でこの区間を振り返ります。
今回はタイム狙いではなかったので、GPSのオートポーズをオンにしていました。エイドで立ち止まっている時間は含まれません。
歩いているか、走っているか、とにかく足を前に進めている時の速度です。
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72kmのところはアミノバイタルのエイドで歩きながら飲んだからガクッと下がっていますが、他はまあまあのペースで走れています。
78kmは…スペシャルバッグの受け取りで座り込んだから、すぐに走り出せなかったのかも?(記憶があいまい)
 

あと20km。

通過時刻は16時42分。12時間切りまであと2時間40分。

キロ7分で2時間20分だから、貯金は20分。10kmで10分食いつぶしちゃったけど、何とかいけるんじゃないか。

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この辺りになると、みなさんゾンビっぽくなってきます。バイオハザードの世界!(言い過ぎ)
 
予想していたような関節や筋肉の痛みはほとんどありませんでした。疲れすぎて、止まると走り出すのが辛い、というだけ。
 
ダメージがあらわれたのは、内臓でした。
80kmを越えたあたりから息苦しさが急激に増し、胸が苦しくて仕方ないのです。
 
で、思い出す。
走らない理由なら、いくらでも見つけてくるんですね。
 
(そういえば、この前の健診、人生で初めて心電図でB判定受けたよな…)
 
やだ怖い。
とりあえず歩いて様子を見よう…。
 
胸の苦しさが治まってきた気がするから走り出すと、また苦しくなる。
キロ6分台後半で走ると息が上がって、「はぁ、はぁ」と声に出るくらい、呼吸が荒くなっていました。
 
何これ。
 
ゆっくり走って息が上がるなんて、これまで経験したことがありません。軽くパニックになって、走る、苦しくなって歩く、を繰り返しました。
脚は鉛のように重くなっていますから、一度歩き出すと、また走り出すのが辛くて辛くて…。「あと10歩進んだら走る」と決めて心の中でカウントしても走り出せないので、わざわざ声に出して10数えていました。口に出すのって大事ですね。
 
80km-90km区間のラップはデコボコ。
それでもまだ「12時間切りたい!」という「気持ち」で何とか持ち直すこともできた区間でした。
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(この頃はまだ苦しさの原因が「心臓」だと思っていたけれど、後で「肺」だと嫌という程思い知らされます)
 
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(80kmのところがスペシャルバッグ)
 
90km通過は17時58分。12時間切りまであと1時間20分。また貯金を10分食いつぶしてしまいました。
 
12時間切りは難しいかも…。
 
ふと頭に浮かんだ思いは、90km走って弱り切った心に、たちまち広がっていきました。
 

 

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