読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

働くお母さんが走るブログ

運動経験ゼロの経産婦が静岡マラソン2015で悲願のサブ4を達成(3時間46分1秒)。柴又100を完走してウルトラの母になりました(12時間1分35秒)。走っても痩せないのは仕様です(15年3月10日「働くお母さんがサブ4を目指して走るブログ」を改題)

【その10】そうだ、箱根、行こう〜さあ、いよいよウルトラの世界へ

ひとり箱根駅伝

(前回まで→【その9】そうだ、箱根、行こう〜ようやく、2区フィニッシュ! - 働くお母さんが走るブログ

 

戸塚中継所通過は14時45分。
タイムリミットは16時。
あと1時間15分でどこまで行けるでしょうか。
 

【第3区】戸塚〜平塚(21.5㎞)

f:id:shin_kuroiwa:20150420122735j:plain
青いラインが第3区のルートです。
 
歩きながら地図をチェックします。
一番近い駅で藤沢、次の辻堂10km先…。

そう、その時の私はすでに「どうやって帰るか」しか考えていなかったのです。

戸塚中継所で、完全に気持ちが切れた。

 

中継所のすぐ先で、ようやく上り坂が終わったと思ったら、また歩道橋!

f:id:shin_kuroiwa:20150418192825j:plain
もー!!!!
 
重い脚を引きずるように歩道橋を上がります。
フルマラソン以上の距離を走るのは人生で初めて。
気持ちが切れたところで、疲れがどっと湧き出してきました。
腿の周りが熱を持って、少し痛みも感じるように...。
 
歩道橋を渡れば下り坂が始まります。
f:id:shin_kuroiwa:20150418192853j:plain
 
4区と5区をつなぐ小田原まで、あと38km...だと…
f:id:shin_kuroiwa:20150418192916j:plain
 
ここまでフルマラソン以上の距離を走って来たのに、小田原中継所までまだ40km弱もある。
そしてそこから始まる、箱根の山登り。
 
ここで、私は、ようやく気づきました。
 
(ひとりで箱根駅伝とか、バカじゃないか...!)
 
思いついた段階で気付けばよかったです。
 
喉が渇いてきたのですが、実は戸塚中継所の手前でスポーツドリンクを飲み干しちゃったんですよね。
スーパーで買えばよかったんですけど、小銭つくるのがイヤで「電子マネー決済できるコンビニを見かけたら買おう」って思ってたのに、コンビニがなかなか見当たらず、そうだ、ここは都心ではなかった...。
 
箱根の山の中はもっとコンビニないだろうから、気を付けます。
 
 1kmちょっと走って、命のコンビニ!!
f:id:shin_kuroiwa:20150418192943j:plain
トイレに寄って、買い物をします。
そうだ、お腹すいたし、ご飯食べなきゃ!! ご飯!!
フルの距離を走っても衰えない食欲。私はだてにドムを名乗っているわけではないのです。
 
スポーツドリンクの味に完全に飽きたので、飲み物は水に。
お腹もすいたし、ご飯なに食べようかなー、と、食品の棚を見ていたら、私は不意に、モデルの押切もえのことを思い出しました。
 
10年くらいまえに、たまたま付いていたテレビで、情熱大陸に出ていた押切もえ(特にファンというわけではなく、本当にたまたま)。
山田優、蛯原友里とともに、CanCam3人娘として一世を風靡していたあの時代の押し切りもえです。
 
押切もえは食事について聞かれたとき、「特に制限はしていない。体の声を聞いて、欲しいものを食べている」というような内容のことを言っていたのです。
 
私は「ほうほう」と思いました。
「体がほしいもの」。
押切もえも、甘いものとか食べるのかしら。
 
で、押切さんは台所に立ってお料理を始めるんですけど、その時に冷蔵庫から取り出したのが、パプリカだったんですよね。
 
パプリカ?
体が欲しいと思ったものが、パプリカ?
 
たとえば、
お肉→タンパク質(わかる)
トマト→クエン酸(わかる)
果物、サラダ→ビタミン(わかる)
ごはん、パン→糖質(わかる)
パプリカ→???
 
パプリカ!?
パプリカを体が欲しいと思ったことなんか、人生で一回もない…!
 
押切さんはパプリカを切って炒めて召し上がっていました。
 
もともと身近に感じたことのなかった押切さんが、さらに遠くに感じられたエピソードでした。
 
~押切もえと私、終わり~
 
 
押切さんのように体の声に耳を傾けた結果、くろいわが買ったのは、フルマラソン以上の距離を走った後でも、まだまだいける、こってり系。
f:id:shin_kuroiwa:20150418193005j:plain
生まれ持った骨格以外にも、モデルとデブの間には、暗くて深い川がある…
(あんぱんじゃなくてあんドーナツを選んだあたりがデブの本気です)
 
ペットボトルに口を付けたら、喉が勝手に「がぶがぶがぶがぶ!!」と水を飲みだして、自覚症状以上に喉が渇いていたようです。
スポーツドリンクを1リットルも飲むと、味に飽きて、すすまなくなって来るのですよね。ひとり箱根後半では、スポーツドリンクと水を500mlずつ交代で飲むことにします。
 
歩きながらご飯を食べて、15:05分、3区2kmの原宿交差点を通過。
f:id:shin_kuroiwa:20150418193317j:plain
 
道はほぼフラット。ご飯も食べたし、ちょっとペースを上げます。
とは言っても、6分台後半が精一杯。
f:id:shin_kuroiwa:20150419222137j:plain
 
「江ノ島」「小田原」の文字を見て、エラいところまで来てしまったなあ…と遠くを見るような目つきになってしまいました。
f:id:shin_kuroiwa:20150419222228j:plain
 
ついでに「茅ヶ崎」。
f:id:shin_kuroiwa:20150420121406j:plain
 
4km過ぎの一般財団法人杉山産業化学研究所前には、散った桜の花びらで、道にピンクの絨毯。
f:id:shin_kuroiwa:20150420121436j:plain
 
この先の歩道には、こういう細かいアップダウンがいくつもあって、へろへろになった体に、ボディブローのように効いてきました。
f:id:shin_kuroiwa:20150420121505j:plain
 

とりわけ辛いのは(言うまでもないですが)上り。

大手町から神奈川の奥の方までの一方通行ですから、最初に書いたように、今日はザックを背負っています。着替えとタオルとお金(お札と電子マネー)とわずかばかりのゴミ、それに500mlの飲みかけペットボトルしか入っていないたった8リットルのこのザックが、今では砂利を詰めたかのようにずっしりと重いのです。

普段は大好きな駆け上がれる程度の、しかも短い上り坂なのに、今はまるで壁を登っているよう。背中を伸ばしたまま前傾姿勢で進もうとしても、自分の意思に反して、背中がぐぐぐーっと丸まってしまうのです。丸くなった猫背の肩に、荷物が食い込む感覚。

 

これ、私の背筋、死んでる…!!

 
5kmちょっと、遊行寺坂上交差点通過が15時30分。
f:id:shin_kuroiwa:20150420121819j:plain
 
背筋の死んだ私に、救いの長い下り坂…!
f:id:shin_kuroiwa:20150420121944j:plain
(この下り坂だけで3~4カットの写真があって、私はこの下り坂がよほど嬉しかったんだなと思いました)
 
遊行寺を右手に気持ちよく走っていると、
f:id:shin_kuroiwa:20150420122128j:plain
 
6km弱、藤沢橋を起点にまた上り…。
f:id:shin_kuroiwa:20150420122158j:plain
フルの距離を越えた頃から、腿の周りはすでに熱を持ち、ジンジンとした鈍い痛みで重くなっていましたが、この頃には痛みがふくらはぎや足首、足の裏まで広がっていました。
 
続きます。
 
 
 

?