働くお母さんが走るブログ

運動経験ゼロの経産婦が静岡マラソン2015で悲願のサブ4を達成(3時間46分1秒)。柴又100を完走してウルトラの母になりました(12時間1分35秒)。走っても痩せないのは仕様です(15年3月10日「働くお母さんがサブ4を目指して走るブログ」を改題)

【後編】日本一遅い東京マラソン2014レポート

私の人生初フルマラソンは2013年11月24日のつくばマラソンで、タイムはグロスで4時間56分04秒、ネットで4時間48分09、何とかぎりぎりサブ5でした。

ゴール後、生まれたての子鹿のような足でよろよろ歩きながら感じたのは「東京マラソンまでにもっと鍛えねば」というただ一点。ランナーズを買って来て熟読し、当日に備えてコツコツ腹筋や足の筋トレを地道に続けました。

さらに取り組んだのが減量です。1kg体重を減らすとタイムが3分縮むと言われています。一月後半から食べる量を減らし、つくばの時点から3kg減量しました。これで9分稼いだ。

アミノバイタルもスタート前と15km、30kmと計画的に補給できるようポーチに入れました。事前にできることはやった。まさに満を持しての東京マラソン。足りないのは走り込みだけ!

そう、走り込み。実は1月40km、2月に入ってからは完全にサボって6kmしか走っていませんでした。いやね、夫の出張が続いたり子どもが寝込んだり仕事が立て込んだり夫が寝込んだりしてなかなか…ねえ…(満を持してない)

 

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張り切りすぎて7時の開場前に到着。

 

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橋をくぐって手荷物検査を受け、ようやく入場です。中は機動隊が仁王立ちしていて物々しい雰囲気です。さすがワールドマラソンメジャーズ

入場してすぐ、都庁の下でミールサービスを行っていました。バナナや水、スポーツドリンク、ソイジョイなども無料で配布しています。すてき。

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しっかりエネルギー補給しましょう。
 
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今回のテーマはトイレ対策です。
つくばマラソンでは給水所ごとに水を飲んで計3回もトイレに並んでタイムロス。お腹もちゃぷちゃぷになるので、東京マラソンでは1回に抑えたいと考えていました。待機列に並ぶまでに2回はトイレに行き、10kmまでは給水せずに尿意を抑制。寒さも大敵ですのでしっかり対策してきました。

上は化繊のランTとパーカー、ソフトバンクホークスの小久保ユニフォーム、下はランニングタイツとランパン。お腹と背中にカイロを貼りました。熱くなったら給水所で捨てる計画です。捨ててもいいように100均でネックウォーマーと手袋も購入しました。

そう、さらっと書きましたが小久保ネーム入りユニフォームを着て来ました。

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周囲を見回すとみんなカラフルなウエアやシューズ履いてて速そうだし真剣にアップしてるし仮装ランナーいないしもうユニフォーム脱ぎたい。ごめんなさい、浮かれた私が悪かった。

いや、目に入る範囲にいないだけで、仮装ランナーは大量にいるはずだ、レプリカユニフォームくらいなんだ、くそっ、と思い切ってコートを脱ぎ、バッグにつめて荷物を預けます。スタート地点に向かう途中で、

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アフロ、いた!!! 良かった!!!

防寒・防風でビニール袋をかぶっているランナーもたくさんいました。

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申請タイムに基づいてGブロックからのスタートです。ブロックの先頭には4時間半のペースメーカーが入りました。

緊張して吐きそう。落ち着いて落ち着いて。

幸いにも号砲からスタート地点まではのろのろとしか進めませんので呼吸を整える余裕があります。マンモス大会の良いところ。

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さよなら都庁、行ってきます!
 
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遠くにようやく見えてきたスタート地点。
 
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号砲から9分、ICチップを計測するセンサーをまたぎ、5時間弱の旅が始まります。

 

2014年のコースはこちら

http://www.asics.co.jp/running/marathoners/tokyo2014/map

 

前半は下り基調のスタートで、これが曲者でした。

つい足が前に出て、4時間30分のペースメーカーをさっさと抜いてしまいます。4kmまではまるで夢のよう、一瞬の出来事でした。

 

 が、

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4km地点で有名人を抜いて我に帰りました。イエス様…申告タイム何時間だろう…。
 
走っている最中、仮装ランナーにはたくさん会いました。気持ちが明るくなっていいですね。
右下の雑なチーバくんは完走できたのだろうか。
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気合の入った仮装に対して、真面目なウエアでは走らない程度に浮かれているけど、仮装までは振り切れない、という半端な立ち位置の野球ユニフォーム(しかもパリーグ)でしたが、走っていたら「ソフトバンッ!」「ホークスがんばってー!」「あっ、小久保さん、頑張って下さい」と声をかけられました。やはり応援してもらえるのはうれしいものですね。一方で手を振り返す余裕がなくなってくるにつれて、沿道から遠い場所を息を殺すようにして走りました。

ちなみにくまモンふなっしーアンパンマンサザエさん、日焼け止め、かに、とら等、もっとインパクトの強い仮装が近くにいれば小久保も完全にスルーされます。あと阪神や巨人のユニフォームにも負ける…。

 

新宿から靖国通りを走って飯田橋を抜け、目白通りを皇居へ。その先の日比谷公園の辺りが10km地点。さらに品川へ下り、品川駅を折り返して再び日比谷・有楽町へ。ここまでがレース前半です。

 

予定通り10kmまで給水を控えて、22km、銀座で唯一のトイレ休憩を取りました。

ここまでキロ6分のハイペース(だって2月に6kmしか走ってないのに)。最後まで持つのか不安になりつつ、もう半分まで来たんだからこのまま突っ走るしかない、と覚悟を決めました。

 

出すもの出して軽くなった体で銀座を飛び出し、日本橋、水天宮を抜けて浅草へ。

雷門に感動する心の余裕はすでにありませんでした。

後半の写真が残っていないことが確かな証拠です。

 

30km地点で応援に来てくれた友人(抽選に外れたマラソン仲間)に会えました。「突っ走るしかない」という22km地点での決意はすでにぽっきりと折れ、差し入れてもらったフィナンシェを食べながら、口からは「もう無理」「足痛い」「走れない」と弱音しか出てきません。

足は限界(2月に6kmしか走ってないから)、腹筋も痛くなってきたのに、あと12kmも残っている。キロ6分で走れても1時間12分。こんなグロッキー状態から、そんな距離を走れるわけがない。

「いいペースだから頑張って」と励まされて、何とか奮起しました。

ああそうだ、いいペースでここまできた。つくばの記録は更新できるかもしれない。会社でも東京マラソンに出走するのはバレているし、棄権なんて恥ずかしいことはできない。

やめたいなら、走ってゴールするしかない。気力だけでまた走り出します。

 

私ね、36km地点の佃大橋が最難関だって聞いていたんです。

あのアーチを越えればあとはゴール地点まで駆け抜けろって。何かで読んだ。確かに読んだ記憶があるのです。

 

ウソだった。

佃大橋を越えてからが本番でした。いくつも小さな橋を渡るのですが、いちいちアーチ状になっててアップダウンが続きます。35kmも走らせといて最後の最後にこんな仕打ち。ドSすぎる。

先ほどのasicsのコースマップを見返したら、高低図が載ってますね。

 

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40km過ぎにも10m上がってますね。

ないわー。ないわー。

初マラソンのつくばでは、終盤「もう5kmしか走れない」という確かな感動がありました。実際に感動で涙ぐんだ。

しかしオーバーペース気味に40km走ってくると、不思議と怒りが沸いて来るのですね、私の場合。佃大橋以降のアップダウンにささくれ立っていたこともあります。

はあ!?まだ2kmもあるのかよふざけんなクソが!!(疲労で言葉が乱れております)

最初に飛ばしすぎたせいで、残りの2kmは給水や上り坂を言い訳にして少し歩いてしまいました。「ホークスあとちょっとだよー!」と励まされて何とか足を止めずにいられました。ユニフォーム着てよかった!

 

残り5kmくらいからタイムを意識し始めました。このペースで走れば4時間半切れるかも。ていうか貯金があるからペース落としても4時間半切れそう(ペースが落ちる原因である心の弱さ)

 

フィニッシュゲートが見えてからの0.195kmが本当にしんどかった。

足が動かないから鍛えた腹筋で下半身を引きずります。

 

計測装置を踏み、時計を見ると、グロスでもぎりぎりサブ4.5。

私はやりきった!

ガタガタになった足を惰性だけで動かしながらビックサイトまでの道を歩きます。メダルやバスタオルをかけてもらいながら、ああ、私は東京マラソンを完走したんだなという実感がようやく沸いてきました。

42.195kmを走りきった直後にもかかわらず、完走の感動よりも、ぼんやりと「次」のマラソンのことで頭がいっぱいでした。

初マラソンのつくばでサブ5、2回目の東京でサブ4.5。

もっと真面目に練習すれば、私、サブ4狙えるかも。

ランナーズアップデート。

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20km過ぎにトイレ挟んだのと40km以降は完全にバテたけどキロ6分をほぼ守っていました。筋トレとアミノ酸補給はきっちりしたけど、私に何があった。

完走後、ビッグサイトのイベントもそこそこに帰宅を急ぎます。
娘は帰宅した瞬間に「遅かった!」と激怒。夫は娘に相当しごかれたようでした。完走メダルを渡したら「まま勝ったの?何番?これ本物のメダルだ!ぱぱー!本物のメダルだよー!」と大はしゃぎ。


フルマラソンが体にどれくらいのダメージを与えるかを例えますと、通常時であれば18時スタートの飲み会から終電までソフトドリンクなしで酒を飲み続けられる私が、大好物のエビスビールの500ml缶を持て余す程度には蝕まれます。

翌日以降、ふとももの前面(大腿四頭筋)の激烈な筋肉痛に苦しめられることになるのでした…。

 

 

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